マナーエッセイ

せっかちな日本人のせっかちな生活…

2006年1月2日

皆さん、「生活習慣」についての質問です。次の10項目について自分が当てはまるかを考えてみてください。

 

1.  よく時刻を気にし、腕時計にたびたび目をやる。
2.  割と早口なほうである。
3.  食卓で一番最初に食べ終わったり、一日三食、時間を取ってきちんと食事をしないことがよくある。
4.  早く歩き、連れの人に「もっとゆっくり歩いて」と言われる。
5.  車の運転中、渋滞にあうと異常にイライラしたり、前の車に対してクラクションを鳴らすことがある。
6.  予定を立てて守ることを大切にし、それぞれの活動に決まった時間の割り当てをする。
7.  旅行の準備をするときなど、行動や持ち物を一覧表にする。
8.  いつも何かしていたいタイプで、何もせず1時間座っているとイライラしてくる。
9.  銀行や店など行列で2分以上待つと不機嫌になる。
10. 友達や配偶者から「もっと気楽に肩の力を抜いて」よく言われる。

 

上記は「時間的切迫感」を測定するもので、ほとんど誰もが3~4項目で「Yes」の傾向があるらしい。しかし、ほとんどの項目でYes、もしくは2~3 の項目で極端にそのような傾向が見られるなら、あなたは『時間的切迫のパーソナリティ』に分類されるとのこと。

 

生活の速度(ペース)は、リズムやテンポ、順序・同時性といった要因が影響するのだが、そもそも日本は、世界でも稀にみる『せっかち文化』国だ。(※せっかち文化圏は、経済力あり・工業先進・人口多数・気候冷涼・個人自由主義という特徴があるらしい)

 

「私は違うわぁ、おっとり型だも~ん」と思い込んでいた私…。最近、ハタと気づき、ショックを受けた。

 

ある企業に電話をかけて取り次ぎを頼んだときだ。受話器の向こうの女性はカワイイ声で、「ただ今代わりますので、少々お待ちくださいませ」と言い、オル ゴール曲が鳴り出した。キレイなメロディを聞きながら、たまたま近くにあった時計を眺めていたのだがビックリだ!秒針が10回動くか動かないぐらいで、 「まだぁ?遅~い!」と独り言が出た。もしかして私は気が短いのか?

 

そこで「時間」に関するデータを探したところ、全国のビジネスマン・OLを対象にした興味深い調査結果を見つけた。

 

「電話をかけ、保留状態から相手が電話口に出てくるまで、どれぐらい平常心で待てるか?」という質問で、最も多かった回答は”15秒”だ。(皆さん、かなりせっかち…、私はもっとだ…)

 

この国民性が今日明日、おっとり型に変わるわけがない。…ということは、「相手に不快感を与えない」電話のマナー上、①コールは2回以内、②たらい回し をしない、すなわち③離席・外出の際は、行き先と戻り時間を明確にしておくことが大事だろう。

 

「すみませ~ん。さっきまでいたんですけど、今ちょっと席を外してるみたいでぇ~、」なんてこと言わないで済む応対を心がけたいものだ。

 

おわり